世界各国から日本で学ぶ留学生リーダーとLbE Japan が創造するGlobal Villageでは,中高生ばかりではなく,ビジネスパーソンの皆さんが参加される場面もあります。国内外問わず,(そして否応なく)世界中の人たちとのつながりの中で行われているリアルな事業活動の現場で活躍している皆さんが留学生とともに学びます。 企業の研修担当者の方との打ち合わせで設定する「プログラムのゴール」は,文化的背景が異なり、異なる価値観を持った人との関わりを通じて,事業の場で今、そして自分たちの未来に必要なスキルが何かを考え,改めて日々の事業活動に向き合い,自らの行動を変化させる(自分自身で成長するための)きっかけを生み出すことです。
世界とのつながり,変化が前提となる事業活動において,そこで必要とされる人材のスキルを集約していくと,世界各国の教育現場でも指標として利用されているいわゆる「21世紀型スキル」の“4C”に行き着きます。 「21世紀型スキル」 ■創造性とイノベーション(creativity) ■批判的思考と問題解決(critical thinking) ■コミュニケーション(communication) ■コラボレーション(collaboration)
「研修」を通じて学ぶのは社会人の参加者の皆さんだけではありません。リアルな事業活動の場で活躍する大人たちとの活動を通じて,私たちLbE Japanのスタッフ,GEP のメンバーも未来のリアルな社会で子ども達に何が必要かを振り返る良い機会となります。 活動では社会人の皆さんと「20年後の(リアルな)世界」を考えます。GEP*の留学生メンバーを通じて世界中の過去の歴史にふれ,自らが日本の過去を振り返り、解説し、その上で「20年後の世界」を見出します。20年後,自分たちはどこで何をしているのか?自分の子ども世代はどのような環境で活躍しているのか?「リアルな自分ごと」として考えます。
そのような活動の中で,少しぼんやしていた未来(今以上に国境・人種・価値観を越えた様々な情報やアイデア,人材が行き交う未来)がこの場所と地続きであることに「はっ」と気づき,「自分に○○が必要だと痛感した」,「ここで感じた○○を子ども達に伝えておきたい」という声が漏れ聞こえ,活動は具体的な行動計画づくりへと進み終了します。 これから20年後、どのような変化が訪れ,そこでより良く生きるために今,どのような学びの場が必要なのか?「変化」をいたずらに恐れず,チャンスと捉え,「適応し,変化の主体者になる」ために必要なことを,これからも運営メンバー,参加者の皆さん,関わる全ての人たちとともに探求し続けます。
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この度はGlobal Village Newsletter 第3号を手にとっていただき、次回、第二号からは、参加者の皆さんと留学生メンバー達の「様々な学びの場面」をピックアップしてご紹介させていただきます。 (編集担当:青栁達也)
印刷用PDFデータ:Newsletter #03 社会人向けの”Global Village”
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